2013年11月21日木曜日

わたしがわたしでありつづけるために

幕末から明治にかけての武士を題材にした演劇をみたんだ
2013年11月8日(金)~10日(日)
あの時代 日本という「くに」をおもい
ふるさとの「くに」をおもい
命がけで何かと戦っていた人たちがいて

いまの時代
自分は命かけてんのかって
こんなんですみませんって

お芝居ってわかってるんけど
人が目の前で死んでいく
「くに」をおもう者同士が切り付け合う
同じ日本人なのに
同じ人間なのに
いがみ合い
ののしり合い
 
何も助けることができなくて
舞台をじっと見ていることしかできなくて
お芝居ってわかってるんけど

やるせない
かなしい

いまだこの感情のまんまなんだ

父は高知出身で
高知には和食町があり
和食という名の武士もいて
どっちが先か

和食(わじき)の由来は
父いわく源氏の食事係りで名を頂いたとか

小さい頃
食事係りで和食ってそのまんまじゃん
ってひねりのないことに残念に思い

大人になって
武家の食事係りになれるというのは凄いことなんだと
歴女さんに熱く教えていただいた

まだ高知には行ってない


好きな絵師;河鍋暁斎さん
彼が生きた時代が
幕末から明治にかけてであることを思い出した

アタシと同じ34歳の時に
蛙を使った人間社会の風刺画「風流蛙大合戦之図」

蒲の穂を槍のかわりに持って
腰に蓮の葉を巻いて戦う蛙

徳川幕府による長州征伐の見立て
右下の大砲にある六葉葵の紋が徳川家
左上の陣幕にある沢瀉(おもだか)の紋が毛利家を

この錦絵が制作されたのは
元治元年(1864)第一次長州征伐があった幕末

血なまぐさい戦いのニュースを知るやいなや
個人か版元が暁齋に急遽依頼したものなのかもしれない

テレビもラジオもネットもない時代
大きな事件を人々に知らせる役目も浮世絵は担っていたに違いない

そして37歳の時に大政奉還

美術をこういった形式でみるもいい


女心と秋の空
色んな悲しみと哀しみが引き寄せ合い

映り行く季節とともに
散り行く葉の大地の恵み
次なる蓄えとなり
また命が生まれていく

うす曇りの夕暮れを
眺めようと思えば燃えるような茜色の空

雨上がりの夕焼けに
鳴くカラスも見かけない

静かな夕日
静かな夜


わたしがわたしでありつづけるために






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